画像提供元クレジット：石川県

• 別名：尾山城
• 所在地：石川県金沢市丸の内
• 築城年：天正8年（1580年）、天正11年（1583年）
• 築城者：佐久間盛政、前田利家

前田利家の居城として知られる金沢城。もともとは1546年に浄土真宗の寺院として創建された尾山御坊（金沢御堂）でした。寺院でもありながら、加賀一向一揆の拠点でもあったため、堀や柵などを備え城としての性格も持ち合わせていたとされています。

能登、加賀の石川郡、河北郡を手に入れた前田利家は、バテレン追放令の際に棄教せず大名としての地位を手放す選択をした高山右近を招き、城を近世城郭へと改修。高山右近はキリシタン大名としても有名ですが、築城の名手ともしても名を馳せていました。もとは寺院であったこの場所が、高山右近によって加賀百万石の威容を誇る城となるとは、誰も想像しなかったことでしょう。

前田利家と高山右近が手塩をかけつくった金沢城でしたが、天守閣は落雷により焼失。その後、天守閣が再建されることはなく、現在も復元されていません。加賀百万石とも言われた大藩の天守閣は、いったいどのような姿だったのでしょうね。