画像提供元クレジット：佐野市教育委員会

• 別名：栃本城、根古屋城、牛ヵ城
• 所在地：栃木県佐野市（栃本町・富士町）
• 築城年：延長5年（927年）（※伝承による）
• 築城者：藤原秀郷（※伝承による）

関東七名城のひとつである唐沢山城。関東地方の古城ではめずらしく、高い石垣が築かれているのが特徴です。相模の北条氏、越後の上杉氏の二大勢力に挟まれていたため、たびたび戦場の地となりました。戦国最強と言われた上杉謙信の猛攻を何度も撃退させたため、関東一の山城と称されました。

1602年に佐野城が築かれ、平安時代より続いた唐沢山城はその歴史に幕を閉じます。唐沢山城跡内にある天狗岩からは関東平野を一望でき、天気が良ければ富士山や東京スカイツリーも見ることができるのですが、この眺望の良さが廃城に至ったとも言われています。江戸に火災があった時、山上にある唐沢山城よりこれを発見し早馬で江戸に駆け参じたものの、江戸を見下ろせるほどの場所に城を構えるとは何たることかと家康の不興を買ったという説があるとか。

現在、城跡は国の史跡に指定され、続日本100名城（114番）に選定されています。