画像提供元クレジット：元離宮二条城事務所

• 別名：旧二条離宮、恩賜元離宮二条城
• 所在地：京都市中京区
• 築城年：慶長8年（1603年）
• 築城者：徳川家康

豪華絢爛な装飾や彫刻が美しさを極め、桃山文化を今に伝える二条城。唐門から始まる二の丸御殿は国宝に指定されています。

二条城は、1620年（元和6）に2代将軍徳川秀忠の娘、和子が後水尾天皇に入内（嫁入り）する前の宿館として大改修が行われました。更に1623年、3代将軍徳川家光が将軍に就任すると、後水尾天皇行幸を迎えるため約2年かかりの大改築をおこない白漆喰塗の五重六階の天守、西側に本丸御殿、東に二の丸御殿をもつ現在の姿を完成させました。天守の眺望を気に入った天皇は、5日間で2度天守に上ったと伝わります。

行幸に伴い、小堀遠州のもと改修された二の丸庭園も見事です。水と石を組み合わせた地泉回遊式の庭園は、国の特別名勝に指定されています。

優雅に見える表の顔とは裏腹に、大阪の陣では軍議が開かれ、幕末には大政奉還の舞台ともなった二条城。激動の歴史を見届けてきた石垣が、今も静かに佇み続けています。