画像提供元クレジット：日南市観光・スポーツ課

• 別名：「舞鶴城」「鶴城」
• 所在地：宮崎県日南市飫肥
• 築城年：室町時代初期
• 築城者：不明

飫肥城は、野辺氏の一族飫肥氏が治めていたのが最も古い記録です。その後、島津氏が城を治め日明貿易で50年間栄えますが、日向南部の覇権を狙う伊東義祐の侵攻を受け、28年にわたる長い飫肥城攻防戦がくりひろげられました。

最終的には伊東氏が入城し、江戸時代を通して約280年間、14代にわたって飫肥藩を治めました。

その後、飫肥城は1662年の大地震をはじめ、3度の地震に襲われ、大規模改修を余儀なくされました。1686年から8年がかりで大規模な石垣、矢倉、本丸御殿が完成し、様相を一変させました。

城の建物は廃藩置県後の1873年に撤去されましたが、1978年に樹齢100年の飫肥杉を使用して大手門を復元。翌年には松尾の丸御殿が新建されました。

今では重要伝統的建造物群保存地区に選定され、復元された大手門を中心に風情ある石垣が残る町並みを楽しむことができます。